ONE TRACKOneTrackOFFICIAL BLOG

ホーム採用動画を作ったのに応募が増えないのはなぜか

映像制作会社が書く、作り直す前の診断ノート

採用動画を作ったのに、
応募が増えないのはなぜか。
原因は「長さ」と「置き場所」から疑う

「採用動画を作ったのに、応募が増えなかった」。当社に寄せられる相談で、いちばん多い型です。そして診断してみると、原因が映像のクオリティだったことは、ほとんどありません。この記事では、作り直しを検討する前に確かめるべきことを、実測した数字と一緒に書きます。映像制作会社である当社が「作り直さなくていいケース」から先に書いています。

株式会社OneTrack 公開:2026年8月30日 読了目安:約7分

先に、結論

  • 1

    まず置き場所。応募を検討している人が必ず通る場所(採用サイト・求人票)に動画が置かれていないケースが、驚くほど多いです。制作費ゼロで直る

  • 2

    次に長さ。1分を超えた瞬間に、再生は桁が変わって落ちます。素材が残っていれば撮影なしで直せます。再編集で直る

  • 3

    中身(構成)を疑うのは、この2つを直しても動かなかったときだけ。作り直しの検討はそこからで遅くありません。作り直しは最後

01「作り直しましょう」——その話から、うちは始めません

制作会社に「動画の効果が出ない」と相談すると、たいてい「作り直しましょう」という提案が返ってきます。新しい制作費が発生する提案です。

当社の実務での実感は違います。持ち込まれる「効果が出ない動画」の多くは、動画そのものではなく、動画の使われ方に原因があります。そして使われ方の問題は、撮影をやり直しても解決しません。作り直した2本目が同じ場所に同じ長さで置かれれば、同じ結果になります。

「作ったのに応募が増えない」の悔しさの正体は、お金を無駄にしたことではなく、何が悪かったのか誰も教えてくれないまま、次の提案だけが来ること。

そう思っています。だからこの記事は、診断の中身から書きます。

02実測:同じチャンネルの中で226倍の差が出る

当社がご相談を受けて実際に全数調査した、ある法人の公式YouTubeチャンネルの数字です。同じ会社が、同じチャンネルに上げた動画15本を、長さで分けただけの集計です。

226 同一チャンネル内・長さ別の合計再生数の差
うち、採用のために作った7分台の2本1,588回
2026年8月時点の実測値。動画の内容・撮影品質はいずれも同水準。

撮影機材の差でも、予算の差でも、編集者の腕の差でもありません。同じ作り手の動画が、長さだけでここまで分かれます。

他社でも同じことが起きています。ある大手グループの公式チャンネルでは、22秒の動画が481,661回に対し、同じシリーズの11分56秒は5,528回。87倍の差でした。

もう1つ、見落とされがちな事実があります。短い動画には広告を当てられますが、7分の動画に広告を当てて見てもらうことは、実質できません。つまり長い1本は、あとから流入を買って挽回する道も塞がっています。

正直に書くと、例外もあります

長尺でも見られている採用動画は存在します。当社が確認した例では、ある自治体の公式チャンネルの「2年目職員の1日」(9分18秒)が5万回を超えていました。ただしこれは検索需要と導線設計が揃った場合の話で、「うちの7分も見られるはず」の根拠にはなりません。例外を頼りに設計しないほうが安全です。

03症状別|作り直す前に確かめる5つのこと

ご相談を受けたとき、当社が実際に見ている順番をそのまま表にしました。自社で診断するときの地図として使ってください。

症状まず疑う原因確かめ方処方
そもそも再生されていない
(〜数百回)
置き場所。応募検討者の目に入る場所に無い採用サイト・求人票・会社説明会のうち、動画を使っている場所を数える制作費ゼロ
作り直し不要。置き場所の設計だけで変わる
再生はあるが、最後まで見られていない長さ。1分の壁YouTube Studioの視聴者維持率グラフ再編集
既存素材の再編集で60〜90秒に。撮影不要
見られているのに応募が来ない中身。会社都合の紹介になっている冒頭30秒が「沿革・理念」から始まっていないか作り直し
構成の作り直し(ここで初めて選択肢に入る)
特定の職種だけ応募が来ない1本に全職種を詰めているその職種が動画の何分目に何秒出てくるか再編集
職種ごとの短い1本ずつに分ける
公開直後だけ見られて、止まった導線。チャンネル任せで流入の設計がないYouTube Studioの流入元レポート制作費ゼロ
置き場所の追加+(短尺なら)少額の広告配信

※ YouTube Studioの数字は管理者しか見られません。診断をご依頼いただく場合も、数字はスクリーンショットでいただく形で、アカウントをお預かりすることはありません。

04作り直さなくても直る3つのケース

CASE 01

置き場所を変えるだけで済む

当社が診断したある法人では、採用サイトの全ページを確認して、動画が1本も置かれていませんでした。動画はコーポレートサイトのトップにだけ埋め込まれていて、応募を検討している人の動線から外れていたのです。作った動画は、応募直前の人が必ず見る場所に置く。採用サイトの職種ページ、求人媒体の企業ページ、説明会の冒頭。ここを埋めるのに制作費はかかりません。

CASE 02

再編集で済む

7分の完成品の中には、60〜90秒の動画として成立する場面がたいてい含まれています。素材データ(撮影した元ファイル)が残っていれば、撮影なしで短尺を切り出せます。まず元の制作会社に、素材データが残っているかを確認してください。納品規約によっては保管期限があります。

CASE 03

切り出して量産できる

職種が多い会社が「1本の立派な動画」で全職種を紹介しようとすると、どの職種の応募者にとっても自分ごとになりません。既存素材から職種ごとの短い1本を切り出すほうが、新規で大作を撮り直すより効きます。

05それでも作り直すなら|前回と同じ失敗をしない発注

診断の結果、中身(構成)が原因だった場合は、作り直しが正解です。そのときは、前回の発注で決めていなかったことを、契約前に決めてください。

  • 何分にするか。「内容が良いから長くても見られる」という提案には、上の226倍の図を見せてください。
  • どこに置くか。納品されたら終わりではなく、採用サイト・求人票・説明会のどこに置くかまでを制作前に決める。置き場所が決まれば、必要な長さも自動的に決まります。
  • 誰の何に答える動画か。求職者が知りたいのは沿革ではなく「どんな人と、どんな一日を過ごすことになるか」です。冒頭30秒をここに使う構成かを確認してください。
  • 素材データの帰属。次の再編集を自由にやれるよう、撮影素材の受け渡し条件を契約に入れてください。

06「前回の予算はどうなる」と言われたら

作り直しの社内稟議で必ず出るのが、「前の動画の予算は無駄になったのか」という質問です。担当者がここで詰まって、改善そのものが止まるのを何度も見てきました。答え方は2つあります。

答え方 1

前作は失敗ではなく、素材資産です。撮影済みの素材は再編集の材料になります。「前回の撮影があるから、今回は撮影費がかからない」と言い換えられれば、前回の予算はむしろ今回の原資です。

答え方 2

原因の診断を紙で添えることです。「今度こそ良いものを作ります」では、同じ話の繰り返しに聞こえます。「前回は長さと置き場所に原因があった。今回は60秒で、採用サイトの職種ページに置く」と数字で特定されていれば、同じ失敗を繰り返さない根拠として通ります。当社ではこの診断を無料で行い、そのまま稟議に添付できる形でお渡ししています。

07よくある質問

採用動画を作ったのに応募が増えません。何から見直せばいいですか?

映像の質を疑う前に、長さと置き場所を確かめてください。1分を超える動画は再生が急落します。当社が実測したある法人の公式チャンネルでは、30秒以下の5本が合計約205万回、1分超の10本が合計9,050回と226倍の差が出ていました。また、YouTubeに上げただけで採用サイトや求人票に置かれていない動画は、応募を検討している人の目に入りません。この2点は作り直さなくても直せます。

2年前に7分の会社紹介動画を作りました。作り直しではなく、短く編集し直すことはできますか?

できます。むしろ当社は、素材が残っている場合はまず再編集を検討することをお勧めしています。7分の完成品の中には、60〜90秒の動画として成立する場面がたいてい含まれています。撮影が発生しないため、費用は新規制作より大きく下がります。元の制作会社に素材データ(撮影した元ファイル)が残っているかを先に確認してください。

経営陣に「前の動画の予算が無駄になったのか」と言われ、作り直しの稟議が通りません。どう説明すればいいですか?

前作を失敗と呼ばず、素材資産と呼び直すことをお勧めします。撮影済みの素材は再編集の材料になるため、前回の予算は無駄になっていません。そのうえで、応募が増えなかった原因(長さ・置き場所・構成のどれか)を数字で特定した診断を添えると、「同じ失敗を繰り返さない根拠」として稟議が通りやすくなります。当社ではこの診断を無料で行っています。

動画はYouTubeに上げただけで、採用サイトには載せていません。それが原因でしょうか?

可能性が高いです。応募を検討している人が必ず通るのは、YouTubeではなく採用サイトと求人票です。当社が診断したある法人では、採用サイトの全ページを確認したところ動画が1本も置かれておらず、コーポレートサイトにだけ埋め込まれていました。作った動画を応募直前の人が見る場所に置くだけで、制作費ゼロで状況が変わることがあります。

再生回数は多いのに応募につながりません。何が起きていますか?

再生の中身を確認してください。よくあるのは、広告で再生数だけが伸びていて視聴者が求職者ではないケースと、動画の構成が会社の沿革や理念から始まっていて、求職者の知りたいこと(どんな人と、どんな一日を過ごすか)に答えていないケースです。前者は配信設定、後者は構成の問題で、どちらが起きているかはYouTube Studioの流入元と視聴者維持率で切り分けられます。

まず診断だけお願いすることはできますか?費用はかかりますか?

できます。診断は無料です。お問い合わせフォームに既存動画のURL(YouTubeまたは採用サイト)を貼って送っていただければ、再生データと置き場所を拝見し、作り直しが必要か・再編集で足りるか・置き場所の変更だけで済むかをお答えします。診断の結果「制作は不要」となった場合は、そのままお伝えします。

いまある動画のURLを送るだけで、無料で診断します

再生データと置き場所を拝見し、作り直しが必要か、再編集で足りるか、置き場所の変更だけで済むかをお答えします。「制作は不要です」という結論になった場合は、そのままお伝えします。

  • 1フォームに動画URLを貼る
  • 2再生データと置き場所を診断
  • 3処方を回答(作り直し不要ならそう言います)
動画のURLを送って診断を受ける 制作実績を見る
OT

株式会社OneTrack

東京都渋谷区の映像制作会社です。採用ブランディング動画・社員インタビュー・SNS用の短尺を制作しています。三井不動産ビルマネジメント株式会社様のブランディングムービー(TVCMとして放映)、自衛隊東京地方協力本部様の密着動画などを手がけました。代表・松尾諒介が全案件に直接関与しています。